第三章・「別離」その20


「ときわや」の三本の矢に憂いなし

妻には、歳の少し離れた、心から頼りになる姉と
とても親孝行で、姉思いの弟があります
僕たちは、この二人の姉弟にはいつも救われてきました


「ときわや」の裏三本も粒揃い

「ときわや」は妻の実家の屋号です
妻の実家の母は『どの子も配偶者に恵まれて・・・」
と言われますが、いつも僕だけは、気後れを感じています


無駄のない「鳥居会議」にただ唖然

妻の退院した日に、姉弟に母を含め
今後の妻のことについて、いろいろと話し合いました
妻と僕たちの間に残されている時間は、もう僅かです




s_yamamo@