第三章・「別離」その14
三度目も待ったなしの千百CC
胸水を抜き取る間隔が短くなってきました
体力の落ちている妻にとって胸水を取られることは
まさに、生きるために身を削る思いです
貴婦人と我が身の辛さ競い合う
妻にとって貴婦人のSさんはこの病気と戦う拠り所です
癌研で同じ日に同じ医師団で手術をし、術後も同じ病室で傷を癒しました
1997年2月28日の手術から、三年半が経過しました
貴婦人のメールが届く「負けないで」
Sさんご自身もとても辛い日々を送っておられるのですが
時折、妻へ励ましのメールが届きます
Sさんは妻の人生の中で最後に巡りあった恩人であり友人です
s_yamamo@