第一章・「再発」その48


「泰然」と「強い意志」をと伯母の声

「何を言われても『泰然』と、何があっても『強い意思』でね」、妻の伯母から電話で激励です
はたして、僕が癌の告知を受けたときに妻のような強い気持ちで前向きな生きかたができるだろうか
もし、僕だったら・・・、この頃の妻の気持ちを思いながら自問自答を繰り返しています



いままでは生きてくためのプロローグ

「この病気は精神病なのよ、気持ちが負けていると、すぐに付け込まれちゃうから・・・」妻の実感です
これまで妻には次から次へと現在の病状に関する事実が告げられてきました
再発も転移も事実としては受け入れなくてはなりませんが、その先は誰にも分からないのです



また一つハードル越えて強くなり

二人にとって確実に信じられる事実は、今ある妻の姿です
妻が正々堂々とこの病気に立ち向かい前向きに生きているのに
妻の前では弱いところを見せるわけにはいきません



s_yamamo@