第一章・「再発」その44


住んでいた路地を一本まちがえる

二人で新しい生活をスタートしたのが「鹿鳴館」、JR石川町駅から徒歩3分、二間のアパートです
住んでいる人たちは皆変わってしまったけど、建物は今も同じ場所にあります
20年近い月日が流れて周りの環境も風景も微妙に変化していました



元町であの頃の君とすれ違い

この「鹿鳴館」から元町までも徒歩3分、横浜中華街へも10分と最高の立地です
横浜に嫁いだ妻の最初の職場は元町にあるプティック―バック屋さんです
アパートから何気なく店の制服を着て仕事に向かうのはあの頃の妻の日常でした



治療前弾みをつけるコンサート

コンサートは地元紙主催「創刊100周年」、神奈川フィルによる祝賀コンサートです
ヨハンシュトラウスの「ワルツ集」やフランツ・レハールの「金と銀」など華やかの演目が多く
妻にとっては吐き気もムカツキもない、これ以上最高で心地よい免疫療法はありません



s_yamamo@