再発・「毒のあとさき」その三十五


「骸骨」に赤鉛筆で骨シンチ

骨への転移はRI検査を行ってシンチグラムという画像で転移や経過を診断します
胸のレントゲンや脳のCTなどはフィルムに焼き付けたネガを投光板で直接見せられますが
骨のシンチグラムの検査結果は人体の骨格の書かれたイラストに赤印が付けてあります



骨シンチ左官屋が跡赤印

K先生から初めて骨シンチの結果を見せられて、妻の言っていた「骸骨」の正体が判明しました
「悪くなったところは左官屋さんが集まって修復します」とはK先生のいつもの例え話です
いつか妻が階段から落ち、腰を打ったときにも「最近、転ばなかった」と指摘され驚いたものです
骨シンチではそんなことも分かってしまうようです



二ヶ月の凌ぎを削りNC(ノーチェンジ

今回の抗癌剤の結果はNC、つまり「変化なし」というK先生の説明です
「結果が良くなくてもがっかりしないでね」と事前に妻から言われていましたので
この結果には「(進行が)止まっているんだから」と良い方向に受け止めることにしました



s_yamamo@