再発・「毒のあとさき」その三十三


腕まくり戻るとすぐに主婦の顔

自宅に戻ると嬉しくて仕方のない妻は部屋を片付けたり台所に立ったり
狭い家の中をあちこち動き回っています
「じっとしているより体にはいいんだから」と言う妻の声も明るく弾みます



おつかいはマックで休憩モスでお茶

横浜から郊外に延びる私鉄の最寄駅まで自宅から僕の足で10分位でしょうか
駅近くには商店街やスーパーもあるので買い物をするにはここまで出てきます
抗癌剤を終えたばかりで体力の弱った妻と年老いた母、二人のおつかい風景です



タイヘイに教えてもらった腹八分

「タイヘイ」さんは食材の宅配業者です
妻が治療・療養のため癌研病院近くの実家にいることが多くなってからは
老いた母の負担を少なくさせるため夕飯の材料をお願いすることにしました



s_yamamo@