再発・「毒のあとさき」その六


さあ行こう二回戦のゴング鳴る

一ヶ月のインターバルを実家で過ごして二回目の加療入院です
主治医のK先生は「二回目は精神的には楽だけど肉体的には辛いですよ・・・」
抜け切らない副作用を妻は気力で抑さえ二回戦に向かいました



七夕に一雫ごと願いこめ

二回目の投与は奇しくも7月7日
点滴がゆっくりと落ちて行くのをベッドの上から見つめながら妻は星に願いをかけます



頼むから憎っくき細胞喰い殺せ

「癌はあってもいい、仲良く生きていければ」この頃、妻はここまで譲歩していました
それでもこの二回の投与で大きな効果が得られるよう僕も彼女も祈る思いでした


     

s_yamamo@