再発・「毒のあとさき」その四


私からこのうえ何が望みなの

平成9年1月、婦人科の手術前検査、偶然、肺レントゲンに写しだされた腫瘍の影
不安な気持ちをかかえCT、細胞診の検査等を経て「告知」を受けました
摘出手術からおよそ一年半がたって傷も癒えてきた頃に、今度は「再発」を知らされます
そして脳への転移、頭髪も奪われ、その後も次から次へと妻に難題が襲います




平等に一度の生と死をもらう

「告知」以後、妻と二人でたどり着いた答えがこの「句」です
この世に「生」を受けたなら、誰でも「死」は受け入れなければなりません
「永遠に生き続ける人はいない」と言っていた妻はその時からピュアな気持ちで
「生きる」ことに目を向けることになります



いざススメ宇宙戦艦ヤマモトヨーコ

入院中、妻への最高のお見舞いは自宅に送られてくる手紙でした
手紙が届いた週末は早く妻に見せたくて病院へ行くのもスキップ、スキップ
ある手紙に「『お母さんのお友だち、テレビにでてるよ』と息子が教えてくれました・・・」
その頃、テレビ東京で放映されていた妻と同姓同名の元気な女の子が活躍するテレビアニメでした

     

s_yamamo@