第二章・「安息」その34


痛み止め吐き気止めに胃に眠剤

内科の主治医K先生は『申し分けないけど、吐き気に効く薬はありません』
『お守りだと思って、出しておきます』 痛み止めは三種類
薬が胃を壊さないように飲む薬と、生きていくために飲み続けます



薬漬けきょうは朝から何服目

妻の戦友、貴婦人のSさんは『私なんか、これまでにバケツ何杯になるのかしら』と
薬の話しになったとき、その量の多さを比喩します
そういえば、Sさんが退院した日、スーパーのお買物袋よろしく、一杯つまった薬を思い出しました


真夜中に紛らす痛み文庫本

本好きの母親の影響でしょうか、妻は読書が趣味です
気に入ると妻は、何度でも読み返します
就寝前に飲んだ痛み止めが効かない夜、また読み返してみます





s_yamamo@