第二章・「安息」その23


三ノ輪橋行きの都電ゴトンゴトン

都内で唯一残っている路面電車、高校時代から彼女の家と私の家を結ぶ路線です
この日もけっこう混んでいたのをがんばって乗って来てくれたようです
この日はいつもの「そよかぜ」ではなく、私の家の近くでの約束でした


新緑をぬけて「荒川遊園地」

都内いえ、全国でもめずらしい公営(区営)の遊園地が我が家の近くあります
沿線は四季咲きのバラが咲いて、緑がけっこうあります
仕事がある私は3時すぎの約束だったように思います


モルモット園児と並び膝の上

園内は小動物園もあり、隅田川から水をひいている川も流れています
約束よりかなり早く到着したらしい彼女は園内のテーブルにすわっていました
少しスマートになって女優さんのようにきれいな彼女が白いテーブルにすわっている姿は
まさか壮絶な闘病生活を送っているなんて周りの人には絶対想像つかなかったと思います

そしてにこにことモルモットを抱いた話、現況、時間はあっといまに過ぎていきました
いつも目がきらきら輝いて、話す姿や話術に惹かれ、ほんとうに時の流れは速すぎました



s_yamamo@



今回はお忙しいお仕事の傍ら、妻の友人美佐子さんが寄稿してくださいました