第二章・「安息」その11
首都高の千鳥が淵も花に映え
東名から3号線、環状線に合流して霞ヶ関を過ぎトンネルを抜ける
視界が開けたところで、千鳥が淵の桜に助手席から歓声
妻にはこの年が見納めの桜となりました
来年も「きっと見てやる」春に告ぐ
僕の春休みが終わって妻を実家に送ります
いつもの散歩コースにも散り始めた桜が二人を迎えてくれます
「来年も絶対見てやるわ・・・・・」力強い妻の言葉です
春風にひらひらひらとひらひらと
年を重ねるにつれ
桜を見る意味合いが変わってきました
風に舞う一枚の花びらがいつまでも僕の気を引きます
s_yamamo@