第二章・「安息」その4
内視鏡大腸の壁舐め回す
貴婦人Sさんのご紹介で一泊二日の入院です
妻が自分のこと以上に心配して早々とSさんにお願いしてくれました
車を飛ばし東名を西へ僕にとって二十歳以来の入院となりました
富士山と仏舎利塔の見える部屋
6人部屋の病室には僕の他にもう一人は「ポリペク」の検査入院でしたが
残りの4人は糖尿病の治療入院でした
患者さんの一人のお話ではこの辺りは車が必需品で運動不足が原因とか・・・
でも、僕が見る限りそれだけが原因じゃないと思いました
ぷっちんの正体一体なんざんしょう
「変だな〜、ないですよ、もう少し上へ行ってみましょうか」
内視鏡を操作する医師に促され、ベッドの上からモニターを覗きます
X線写真では確かに何かが写っていたのに・・・
すぐに実家で結果を心配している妻へ電話で知らせました
s_yamamo