第二章・「安息」その3


愛妻が手を振る路地を小走りで

お父さんのデイケアーの送迎パスは路地を出た通りで止まります
土曜日はその通りまで僕がお父さんを迎えに行きます
家の前ではお母さんと妻がお父さんと僕を迎えてくれます



差し出す手両手でつつみ「冷たいね」

三月に入ったとはいえお節句が過ぎたばかりです
春が訪れるまでにはもう少しこの冷たい風に耐えなければなりません



大腸の一泊二日に大騒ぎ

前の年に受けた僕のガン検診で大腸に「ポリープ疑、要再検査」の診断
内視鏡による精密検査のため一泊二日の入院となりました
「病妻にせきたてられてガン検診」―再発・その34



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